ひかり
「なんで断った」

こうきはそう言った。


…。

なんでって…。


「太陽と遊ぶ理由がないから…」

私は、そう言った。



「手、震えてるけど」


こうきは強くこっちを見た。


…。

目をそらすしかなかった。


「今日は、もうバイバイ」


こうきは、いっつも家まで送って
くれるのに今日は、
そのまま帰ってしまった。


でも、かえって少しホッとした。



私は、早足で家に帰った。




私にとっては、地獄だった。
先が見えなかった。



もうどうしていいのか
自分でもわからなくなってきていた。
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