空色 ~END OF AI~
「わわっ!」


びっくりして後ろに一歩さがったら、頭の上にとまった。

「びっくりしたぁ!」


あたしが驚いた顔をしてると、笑いながら拓馬が文鳥を頭からおろした。

「はいっ、手出して」



あたしが手を出すと、文鳥が手に乗ってきた。


「クーちゃんだよ? 
覚えてね!」


「か、かわいい……」


その瞬間、あたしの心はクーちゃんに奪われていた。



「クーちゃ~ん!」



あたしが頬をすりよせようとした瞬間、クーちゃんは拓馬に飛んでいってしまった。


「クーちゃん逃げちゃった!」


「藍強引だからだよ~ 
もっと優しくさわらなきゃ」


「うん……」


今度は優しくさわってみた。



ふわふわ~~


「こっちもかわいいよ~?」


と言って、また鳥を持ってきた。
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