空色 ~END OF AI~
そんなことをしていて、気づけばもう時間は3時半をまわっていた。



「あ、もうこんな時間か~
そろそろ行かなきゃね」



あたしはバックを持ち、玄関を出ていった。






玄関を出ると、そこにはなぜか拓馬がいた。




「遅い~
早く来いよ~」




自転車にまたがってあたしを見て笑ってる。




「え~何してんの~?」


あたしが拓馬の方に走ってると、拓馬は自転車の方向を変えて、荷台をあたしにむけた。




「乗れよ」


拓馬が笑いながら、こっちを見た。




あたしは、誘われるがまま荷台に乗せられた。






学生になって初めての、てか生まれて初めての、

『二人乗り』


少しだけ、胸が高鳴った気がした。
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