空色 ~END OF AI~
「なんかさ……あちゅいね!」


「え!?」




拓馬がかんだ瞬間、あたしの緊張が一気に吹っ飛んだ。




大声で笑っちゃったよ。





「かんだしー!」


「う、うっさいなぁ!」



緊張が解けたあたしたちは、また普通に歩き始めた。







「あっ! そろそろ花火だよね!?」


不意にあたしはそのことを思い出した。



「そうだね! あっ、そういやオレ花火キレイに見える場所知ってるよ!?」


「うそっ 行こ!?」






その後、あたしは拓馬につれられて、近くの土手を登って、ちょっと街が見渡せるような所にきていた。





「うわぁ~すごいね」


キラキラと街の明かりがキレイに見えた。



「でしょ!? 昔っから祭りの花火はここで見るって決めてんだ~」


「一人で?」


「ううん、いつもは明とか拓海なんかと来るんだ。」


「そうなんだ、なんか悪いね。」


「なんでよ~ 今回は藍がいるからね!」


「そ、そっか ありがとね」


「いいえ~、 あっ!始まった。」




目の前で花火が始まった。



キレイな火の花を咲かせている。



あたしたちは目に映る花火をただただ、一緒に見ていた。




「キレイだね……」


「うん…………」




そして、拓馬はあたしの方を向かずに話始めた。


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