空色 ~END OF AI~
「あのさ、拓馬……」


「ん?」



拓馬は花火を見ながら答た。




「今日………楽しかったね!」


「えっ? う、うん!」


「へへっ!」




必死にあたしは気持ちを伝えようとした。




「あのさ…………好き」

「え?」


「だ、だから………好きだってば………大好き!!」





いきなりの言葉に拓馬は驚き、恥ずかしそうになってしまった。



「な、なにを急に!」


「だって……だって……………」


拓馬は戸惑ってるあたしを見て一回鼻で笑うと、頭を、軽くポンポンした。




あたしが拓馬の方を見た瞬間、あたしの唇にあったかいものが触れた。





あったかい、そう拓馬の唇だった。




拓馬があたしにしてくれたんだ。





大好きな拓馬のキス。






初めてのキスに、あたしはなぜか涙を流してしまった。



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