空色 ~END OF AI~
それから毎日、あたしには拓馬からの電話やメールがたくさんきた。









辛かった…………









携帯の画面に『拓馬』って文字が写るたび、あたしは涙をこぼしそうになった…………









だから、あたしは携帯を押し入れの一番奥にしまった………



拓馬を考えるだけで辛い…………





毎晩、夢にも見る………



拓馬と楽しく遊んでいる夢…………





起きると必ず涙を流していた。









ふと、あたしはお仏壇の前にきた。





「お兄ちゃん………」









昔、あたしのために死んでしまったお兄ちゃん…………









そういやお兄ちゃんの事、拓馬に話してないな………









大好きだったお兄ちゃんの存在………




なぜか拓馬に伝えなきゃいけない気がした。
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