Magical Moonlight
現実
気がつくと、朝だった。目覚し時計が、しきりになり続けている。
あの後、どうやって家に戻ったか、まったく覚えていない。でも、玄関は閉まっていたから、窓から入ったと思う。
もしかすると、あれは夢だったかもしれない。人間がネコになるなんて、信じられないもの。
それに、杉峰君が、私のことを知ってるとは思えないし、あんなに親しげにしてくれるなんて、絶対にない。
でも、…私は、服を着ていた。昨日、家を出る前に着がえた服。そして、その服には、あのネコ ― アンタレスの毛が、数本ついていたんだ…。
あの後、どうやって家に戻ったか、まったく覚えていない。でも、玄関は閉まっていたから、窓から入ったと思う。
もしかすると、あれは夢だったかもしれない。人間がネコになるなんて、信じられないもの。
それに、杉峰君が、私のことを知ってるとは思えないし、あんなに親しげにしてくれるなんて、絶対にない。
でも、…私は、服を着ていた。昨日、家を出る前に着がえた服。そして、その服には、あのネコ ― アンタレスの毛が、数本ついていたんだ…。