薔薇乙女〜Rozen Maiden〜

不意に二人が片手を上げた。瞬間床に散らばっていた硝子の破片が宙に浮く。そのまま荊へと指差すと一斉に荊に向かい、破片が勢い良く飛んでいった。

「ミカエル、弾きなさい！」

荊の声に反応を示し、羅雪を守っていた光が荊の前へ来た。チカチカと小さな光を発したいたミカエルから突如目映い光を発した。それは目を開けられぬ程の光。光が小さくなり、傲慢に目を開けると破片は更に細かくなり床に散らばっていた。

「手荒ね、これではお父様が悲しむわ。若しくはお怒りになって貴女達をJunk(欠陥品)にしてしまうかもしれないわね」