薔薇乙女〜Rozen Maiden〜
紅茶を口にすると香ばしい薫りと共に、紅茶独特の味が口に広がる。2、3杯軽く飲み干してしまった荊。
味に満足したのかカップを置き視線を上げた。目が合った羅雪は首を傾げるばかり。
「まず私達、薔薇乙女シリーズの話からね」
「う、うん」
「薔薇乙女は全部で10体。それぞれ、私の様に意志を持っているわ。私達はお父様に会う為に戦う、それがアリスゲーム。勝ち残った最後の一人がアリスになってお父様に会えるの」
「うん。って事は前はアリスが生まれなかったって事?」
羅雪の言葉に荊は眉を顰めた。そしてゆるゆると首を左右に振る。
味に満足したのかカップを置き視線を上げた。目が合った羅雪は首を傾げるばかり。
「まず私達、薔薇乙女シリーズの話からね」
「う、うん」
「薔薇乙女は全部で10体。それぞれ、私の様に意志を持っているわ。私達はお父様に会う為に戦う、それがアリスゲーム。勝ち残った最後の一人がアリスになってお父様に会えるの」
「うん。って事は前はアリスが生まれなかったって事?」
羅雪の言葉に荊は眉を顰めた。そしてゆるゆると首を左右に振る。