金色のクリスマス~シャンパンとジンジャーエール~
『桐野くん・・。そろそろ相手してくれてもいいんじゃない?』
相手って何ですか。
横山さんしつこすぎる。
お得意様でも困る。
『横山さん、すいません・・。俺、急いでるので。』
横山さんの横を通りぬけようとした時、腕をつかまれた。
『お願い!今夜だけでもいいから・・。あたし、アナタのこと本気なのよ?』
そういって抱きついてきた。
俺にどーしろって言うんだよ。
『すいません・・。俺には大切な人がいるんです。』
ゆーちゃんしか考えられない。
俺はゆーちゃんが居ればそれでいいんだ。
ゆっくりと横山さんの手を退かそうとした。
『ちーくん・・。』
『ゆーちゃん!?』