大好きだょ…
出会い
「翔〜。夏休みなにする〜?」
「蒼空はなにしたい?」
私、桜井蒼空、高1。そして、彼氏の五十嵐翔、高1。
もう付き合って2年。私の初恋の人。
「ねぇ、翔。プール行かない?プールッ」
「またプールかぁ。お前、ほんとプール好きだょな。泳げないくせにッ」
「うるさいなぁ。泳げなくていいもん!翔が助けてくれるしッ!」
「はいはい。」
「もぉ〜」
私がプールが好きなのは、水の中のかっこいい翔太が見たいから…なんだぁ。
「そんなに行きたいなら、プールは決定なッ」
「うんッ」
私と翔は、中学の部活が一緒だった。一緒っていっても、翔は野球部員で、私はマネージャー。もともと野球が好きだったから、マネージャーになったんだけど…。レギュラーになるために人一番努力して頑張ってる翔に、いつのまにか恋に落ちてた。んで、ある日翔に呼び出されて、告白されて今に至るわ…
「…い!おい!蒼空っ!」
「……はい!はいはいはい!!」
「なにボーッとしてんだょ!人の話聞いてたか?」
「あ、ごめん。なんか自分の世界に入ってた」
「ほんっとに…」
ジィーー
ジィーー
「おい。蒼空。後ろっ」
「えっ!? なに〜?」
後ろを向くと――
「わぁぁ!!!?」
私の親友の千夏とその彼氏の圭太がいた。