初恋…みたい
私は 気付いたら走っていた。

走って走って あの場所から離れたかった。









ハァハァハァハァ……


止まった場所は裏庭だった。
ここは 文化祭では利用されない唯一の場所だ。

だから 人は来ない。



一人になりたかった…。

だから裏庭に来たのかもしれない。




「うっ…ふぇっ………ひっく…」



…………涙が止まらない。


どうして泣いているのかもわからない。

海斗は円香のコトを好きだった。
ただ それだけなのに…



涙が止まらない。





「うっ……うぅ…ひっく…」









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