初恋…みたい
海斗は私の手を引いて フェンスにもたれながら座った。

私もその隣に座る。



手は握ったまま…。




「お前が聞いた好きだよって言葉は 服部に言ったんじゃない。
服部に聞かれたんだ。
本当に美代が好きなの?って。」



「えっ…?」



「だから答えた。
好きだよって。美代が好きだって」



「どうして 円香はそんなこと……。」



「親友だから。
美代を泣かせたら 私が許さないってさ。」





……円香



円香は裏切ってなかったんだね…。



全部 私の勘違いだったんだね。





ごめん…ごめんね円香。


















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