もう1人のわたし
裏庭には、焼却炉があるだけ。放課後は誰も来ないので、わたしはよくそこでお金を巻き上げられる。カツアゲグループのリーダーは永山茜。派手な容姿で、クラスのボスでもある。

裏山に着いたら、永山さん達はもう来ていた。

「遅ぇーよ!!ねぇ〜ガリ勉ちゃ〜ん、お金貸してよ♪」

永山さんが笑顔で言う。

「お金は・・・・もう無いんです。ごめんなさい・・・」

永山さんの表情が変わった。

「・・・は?マジ意味分かんねぇーんけど」

わたしはいつでも逃げれるように、後ずさりをした。
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