もう1人のわたし
行かなきゃ・・・

学校に。


でもだめだ・・・・
意識はあるのに、身体が動かない・・・・

怖い!!
誰か助けて・・・・!!


コンコン

キィー・・・

ドアの開く音がした。

「おねぇちゃん・・・だいじょーぶ?ママがお薬飲みなさいって」

部屋に入って来たのは秀ちゃん・・・わたしの弟だった。
何故か身体が動くようになった。
でも何かおかしい・・・

「・・・秀ちゃん、お姉ちゃんのこと好き?」

「うん!!大好き!」

「そう・・・じゃあ、死んでくれるかな」

「え・・・・・」

グサッ

「キャアァァァァ!!」

気付くとわたしは秀ちゃんの胸にナイフを刺していた。

「うぅっ・・何でっ・・・何でぇぇぇっ・・・・!!」

涙が止まらない。
ぐったりした秀ちゃんの胸から大量の血が出ている。
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