\how to love/


「そうですね、美味しかったです」


と、食後のカフェオレを飲んでいると、


「ねー先輩、」


「何ですか?」

「ほんとに俺のこと知らない?」


「…すいませんけど…」


「そっかー…、ま、イヤでも分かると思うから教えないけどね?」


「…そうですか…」

まぁ、もういいです…

ふと、時計に目をやると…


「6時?!」


「あーもうそんな時間なんだね?あれ、何か用事あったんですか?」


「いえ、…特に…」


"今日、行っていい?"

あっ…


「嘘はつけないところも先輩らしいね、

じゃ、もう出よっか」


そう言って席を立ち、伝票を持ってスタスタとレジへと向かった。




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