\how to love/



「わわっ、愛!!泣くなって!!どうしたんだよ!?」


「何してんのよ淳哉!!泣かしてっっ!」


「姉貴はちょっと出てろ!!落ち着いたら連れて行くから!!」


お姉さんは"女の敵ね"なんて言って部屋を出て行った。



「…愛、落ち着いた?何、どうしたの?」


「………ごめんなさい」


「姉貴、邪魔だよね…ごめんね」


「そんな?!私の方が邪魔で…帰れって…さっき聞こえて…」


「……あぁ!!」


淳哉くんは何か思い出したようにして、私を見て笑った。



「何で笑うのっ?!」


「や、それ愛の勘違いだし。

俺が帰れって言ったのは姉貴にだし。いきなり帰って来て邪魔してさ、ちょっと冗談雑じりで言っただけだよ。愛にじゃないよ」



「…なんだっ…」


ホッと安心して淳哉くんを見た。
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