\how to love/
私はまだ、自分の気持ちに気付かなかった。
こんな気持ち、生まれて初めてのことで、よく分からなかった。
恋の仕方さえ、分かっていなかった。
恋の仕方だけは、誰も教えてくれなかったんだから…。
「今日は違うの食べよっ…愛は?」
「そうですね…これでっ」
私が指差したのはガトーショコラ。
「俺もそれにしようとしてた!愛が頼むなら俺はこっちにしようかな…」
とミルフィーユの文字を見ながら私を見た。
「一口なら、あげますよ?」
「やった!…あ、すいませーん」
この、笑顔が…輝いていた。