\how to love/
「あーいっ」
図書室でいつものように勉強していると、いつものように淳哉くんがやってきた。
昼間のことがよみがえる。
何か、あの人たちの思い通りにするのも嫌だけど、…でも、これ以上、あの人たちに逆らうことも…面倒なことになりそう…
「無視?」
「…はい、無視してます」
「そんなはっきり無視されたの初めて」
もう、淳哉くんと関わらないほうが、…いいよね。
周りの教科書類を片付け始め、席を立つ。
そうすると、淳哉くんもついてくる。
何ていうべきか…。
これ以上、私が近くにいたら、変な人たちが私に言い寄ってくるし、淳哉くんは何か言われるし、悪循環が働くし…ってあれ?何か違ーう!
よく分からず、頭を抱えていると。
「百面相、見てて飽きないね」
バカにしたような笑い声が聞こえてきた。