\how to love/
無意識のうちに発していた言葉は、そんな意味に聞こえるらしい。
「俺は、別にそんな気持ちは…ない」
「ないんだったら、そんな落ち込む必要ねぇじゃん?」
「そうだよな…」
そうだ…
何でこんなことで落ち込んでだ?
愛はただ、俺の周りにはいないめずらしい女だったから、だから声掛けただけ。
女なんて、他にもいる。
他にも、いるから。
愛だけじゃないんだから…
静かに部屋を出た琳。
「…つーか、淳哉が1人の女について考えてることが、まずおかしいんだよな。…ゼッテー…恋だろ、確実…」
そんな言葉が俺に届くはずも無く。
俺はただ、愛を忘れようとした。
ただ、前と同じように毎日が過ぎていくんだ。