\how to love/
隣に並んでみると、私のほうが少し小さいくらいで。
目の前で見ていたくせっ毛の柔らかそうな黒髪を見上げる。
横顔は…キレイという表現が一番良く似合う。
正面を見た時にもキレイと思ったけど、横顔もやっぱりキレイなものだった。
「何?何かついてる?」
「いえっ、キレイだなぁと…」
「…ふっ、そんなバカ正直に答える?ふつー」
「……へ?」
質問に素直に答えてみたらなぜか笑われてしまった。
「…可愛いねー先輩っ♪」
そう言うとあいていた左手で私の頭をポンと撫でた。
「か、からかうのはよして下さいっ」
「益々可愛いー」
ふにゃっと笑う彼のほうがよっぽど可愛らしい。
……あ、
「あの、お名前は…?」
「何?俺に興味持ってくれた?」
「そういうわけではないんですけど…」