\how to love/



「それでよーし!

んじゃ次は俺の試合、見に来てよ」


「うんっ」




波乱の球技大会の幕開けは、これからだったり、した。








「…何、あれ。

ちょっと、いいの?」

「いいわけないじゃん。何、あいつ」

「許せないよねー」

「たしか前に忠告したよね」

「でも、それはさ…」



私たちを見つめる視線に気付かなかった。

いや、気付けなかった。


私の目が、気持ちがあまりにも淳哉くんに向いていたから。


隣にいる淳哉くんを近くに感じていたから。

遠くを感じていなかったんだ。
< 78 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop