\how to love/


「ちょっとーいいですか?」


図書室へ向かう階段の途中。


「…はい…?」


「、アンタ何なの?」


数人の女子の集団に囲まれる。


「……早川ですけど」


「そんなこと聞いてないわよ?!」
「バカじゃないの!?」

なんて罵声をあびされながら。


「淳哉と、どういう関係なの?」


「…どういう関係といいますと?」


「恋人?!

…なワケないっかー」


「当たり前じゃん?こーんな地味女、淳哉が相手するわけねぇし」


目の前で繰り広げる会話に目をやるだけ。


「…でもね、目障りなんだ?」


「え?」


一瞬の、出来事だった。


< 80 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop