\how to love/


「実はさっき、あ、私…体育委員で体育倉庫の近く通りかかった時に…ちょっと聞いて…」


「な、何をっ?!」


「…大川くんに近づくからあぁなるんだ、とか…いい気味とかなんとか…」


自分の名前が出たことに驚き、目をやる。

「だから、もしかしたら…と思ったんですけど…」
「それ、…誰」

「え?」


「それ言ってたの、どこの誰?」


自分でも信じられないくらい、低い声が出た。


「今、どこにいる?」


二人の驚く視線なんて、気にもしない。
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