スノウラビット
結局、私は先生の家の周りを歩いていただけだった。


先生の家の近くを散策して、先生の面影を探してみた。


でも、やっぱりそこには奥さんといる先生しか見えなくて、逆につらくなっちゃった。


結局歩き回って、また同じ電車に乗って、最初の待ち合わせ場所まで戻った。


寒いから、待ち合わせ場所が見える近くの喫茶店でコーヒーを飲みながら、先生の姿を探してた。


もうお店閉まってるよ・・・


結局気づいたら9時を回っていて、私は帰る事にした。


散々歩き回って疲れたのに、なんだか一人で歩いて帰りたかった。


ぼーっと色々な事を考えながら歩いていたら、先生から電話がきた。


もしかして今着いたの?


嬉しくて、電話をとった。


「先生?遅いよ!」


< 12 / 33 >

この作品をシェア

pagetop