ｽﾉｳﾗﾋﾞｯﾄ
彼女と出会ったのは俺が高校生の時だった。



たまたま友達がナンパしたのがきっかけ。


本当に、子供が居るとは思えなくて、俺は最初嘘だと思った。


でも、確かに彼女の左手には光るものがあり、それでも俺の気持ちは止められなかった。


彼女もまだ22歳で若かったから、俺と遊びで付き合っていたのかもしれない。



俺は、それでもあいつと居れれば良いなんて勝手に思ってたけど。


結局、今の由香里と同じ状況で、向こうの旦那が俺との関係に気づきそうだからという理由で別れを告げられ、それ以来連絡すら取れなくなった。


俺達の関係はなんだかんだ一年続き、今でもたまにあの時の一年を思い出すことがある。


それ以来、俺は特定の彼女は作らず、こうやって友達に、大学のサークルと称された合コンに借り出される週末にもうんざりしていた。
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表紙・目次

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