スノウラビット
でも、そんな事考えながらも、俺の腕は女の肩を抱いていた。


こいつも、さっきから気持ち悪い声を出して俺を落とそうとしている。


俺はそんな手には乗らない。


そんな簡単には落ちない。


今夜やれるんなら、今は優しくするけど。


急に顔色を変えた女は、



「ちょっと・・」


口を押さえながらトイレへ走る。



完全にやる気の失せた俺は、


「慎吾、俺先行くわ」


返事も聞かずに店を出てきた。



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