スノウラビット
ココア
意外にも、俺を招き入れた彼女。


「一緒に居てください。」


彼女の発言と行動は、あまりにも無用心で、他の男じゃなくて良かったと、心底思った。


彼女は泣きながらも小さなキッチンに立ち、お湯を沸かした。


彼女のアパートは俺の所とあまり変わらない大きさで、妙に落ち着いた。


キレイに掃除された部屋は、突然の訪問者でも焦らなくて済みそうで、壁に貼られた一枚の写真が目に留まった。



彼女と、彼氏っぽい男の人だ。


でも、彼女より結構年上っぽい。


すでにヤキモチを妬き始めた俺は、写真から目を反らした。


でも、泣いていない、笑っている写真の中の彼女は最高にかわいかった。


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