太陽の宝石
「…まじで?」
にっこり笑いながら頷く弟を見て陽太朗は(可愛い弟からそんなコト思われてたんか…)と、本気で沈んだ。
そこへ、
「あら?ヨータロー何してるの?土下座かしら?」
陽太朗の双子の姉・陽火がうちわで扇ぎながら声をかけてきた。
陽火の声を聞いた途端
「よぉかぁ〜!!」と、叫び抱きついた。
「……やっぱりすごい女たらしだ…。」
この光景を見た光太朗は兄が女たらしだということを再確認した。
一方、抱きつかれた陽火は陽太朗の頭をなでながら
「どうしたの?何かあったのなら、この陽火お姉様が聞いてあげるわよ?」
優しい声音で問う。
「陽火〜聞いてくれよっ。光太朗が俺のこと、日本で5本の指に入るぐらいの女たらしだって言うんだぜ?」
「陽にぃ違う…。5本じゃなくて3本だよ。」
「そんなん俺にしてみりゃどっちだって同じだっ!!なぁ〜陽火は今まで俺が女たらしじゃないってずっと否定してきたの知ってるだろ?光太朗になんとか言ってくれよ〜…。」
「……あら?おかしいわね…?あなたは光太朗が言うように間違いなく女たらしよ。」
陽火は顎に手を当て、首を傾げながらきっぱり言った。