たった一つの想い

『なんで名前言えないの?
…愛だからでしょ?』

笑いながら言った

『えっ?何で愛ちゃん知ってるの?』

『何とぼけてんの?馬鹿にしてんの?
ふざけないでよ』

『何のつながりで?知り合いなのか?』

ついに涙が出た
あーこいつ馬鹿だって想った
対した男でもなんでもないって感じた

『愛にききなよ…もぉ話す事ない』



あたしゎ店を出て近くでタクシーを拾い家に帰った


泣いているあたしにタクシーのおじちゃんゎ“大丈夫?”と何度か声をかけてくれた
そんな他人の優しさが何故かとても胸に染みた
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