たった一つの想い

家の前でしんちゃんの車がとまるのが分かる


『不機嫌だからかわりに運転させて?』

『そりゃ尚更無理な話だな』

『あっそ』

『どしたの?ご機嫌ななめな樹莉ちゃん?』

また子供扱い…

『で、どこいくの?』

『家でいー?特になにかしたいわけぢゃなくて樹莉と二人で居たいんだわ』

胸が締め付けられた
本当にキューって音が鳴ったみたいに
苦しかった 嬉しいはずなのに
息をするのが精一杯だった
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