恋の魔法のかけ方
スタートまでは、まだあるな・・・。
私は、目に入ったコンビニで時間をつぶす事にした。
「ねえ~。今日の光、楽しみだよね~!」
「そう!そう!!」
コンビニに入ると私と同じように、時間潰しの為に居るような女の子が2人いた。
雑誌コーナーで立ち読みをしながらの会話。
「でも・・・光。いくら出待ちして声かけても、相手にしてくれないよね~。」
「そう!こっちが『初ライブの頃からのファンです』なんて言っても『ありがとう』なんていう程度でさ~。普通、そんなんじゃないでしょ~」
「言えてる~でも、そうゆうトコもカッコいいんだけどね!!」
キャキャ言う、そんな会話が耳に入った。
『へー。今井君って、モテるんだ。なのに・・・どうして私に、“女の子紹介しろ”なんて言ったのかな・・・・?』
私も時間つぶしで入ったコンビにだけどこんなことを聞いては、居るに居られずそそくさと店を出た。
時間をつぶす為には・・・。
しばらく辺りを歩いていると、小さな公園が見えた。
ブランのと砂場がある程度の公園。
私は、ブランのに腰を下ろした。
今頃、晃さんは、どうしてるだろう・・・・。
そう・・・あの時。