恋の魔法のかけ方
いったいどう言う事なの??
たった今、『私はタイプじゃない』って、思いもよらないふられ方をされたばかりなのに・・・。
私は、晃さんの言っている意味が理解出来なかった。
「だから~。カンナちゃんの魅力を今井君に知らしめてやろうよ!
俺が協力してあげるからさ!!」
晃さんは、私に優しく微笑みかける。
「私の、魅力・・・?」
そう言っては、みても・・・。
私の『魅力』なんて・・・自分自身どれほどの物か想像が付くのに・・・。
晃さんは、考え込んでいる私の頭をそっと撫でてくれた。
「大丈夫。カンナちゃんは、魅力的な子だから・・。
ただ、それを今井君は、知らないだけなんだ。」
「・・・。」
「それとも、今井君に本気で女の子紹介する気があるの?」
私が今井君のタイプじゃなくても、今井君に自分から女の子を紹介すらなんて・・・。
そんなのは、絶対に嫌だ!!
私は、言葉に出来ずブンブンと頭を振った。
「そうだよね。なら、俺の考えに乗るしか、ないよ!!」
私は自然と、うなずいていた。
「でも、晃さんの考えって・・・・?。」
「それは、ネ!カンナちゃんが、今井君に紹介する女の子になるんだよ!!」
えっ!ええっ!!!
私が、どうやって??
今振られたばかりの私が止めの一発で、そんな大それた事をだなんて・・・。
天地が引っ繰り返っても出来ないよ~~~そんな事!!