サンタクロースに恋をする
『あたしが馬鹿だったから...龍、側に居てくれてありがとう。』


『最後に言う事がある。』

『最後? 』


『ああ...。』


龍は立ち上がり背中を向けた。


『お前に飽きた。』


何回も言われてきてその度に傷ついて来た言葉。


でも。


『好きでもない女に振り回されるのはごめんだ。』


そう言って龍は行ってしまった。


今まで守って助けてくれた人に、あたしは最後まで何も返せなかった。

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