サンタクロースに恋をする
『ああっ...そんな目でみるな。押し倒すぞ。』


『ありがとう。』


本当に心から思った。


『公園の近くで下ろしてやるからな。ちゃんと会うんだぞ...元カノの恋愛相談に乗るとは...俺も丸くなったな。』


『前の龍からは想像つかないよ? 』


龍が笑う。


『上手くいかなかったらまた俺の所に来い。今度は自信あるぜ。』


そう言ってウインクすると龍は走り去って行った。


『あんなに変わったら別人だよ。』


しばらく手を振って、龍の車を見送ると気合いを入れる。
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