サンタクロースに恋をする
『...すいません。では僕の仮の家に行きましょう。』


ロイはそう言って公園の隅っこにある穴へ入った。


やっと人が一人通れるぐらい。


『よいしょ...おじゃましま...わぁっ。』


中はとても広い。


クリスマスツリーがあって綺麗なガラスのオーナメントか飾られているし、奥には暖炉があって薪がパチパチと優しい音をたてていた。


大きなソファーに座るとロイがココアを持ってきてくれる。


『魔法みたいだねぇ。』


『そのようなものです。お話を聞かせて頂いて宜しいですか? 』


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