サンタクロースに恋をする
『だからね、今までは相手が悪い...ってずっと思ってた。でも皆離れて行ったのはきっとあたしが心を開いてなかったから。やっと気づいたよ。』


『話して頂いてありがとうございます。』


ロイはそれだけ言って黙ってしまった。


(嫌われちゃったかな。でも...仕方ないよね。)


心ではそう思っても、やっぱり苦しい。


(でも...言わなくちゃ。)

『め...迷惑かも知れないけど...あたし、ロイの事が好きです。』


もっと言うことがあるはずなのに。


上手く言えない。
< 119 / 152 >

この作品をシェア

pagetop