サンタクロースに恋をする
『ロイはやっぱり優しくて男らしい人だよ...あたしにはもったいないぐらい。』


『...そんな事。』


『自分の事卑怯なんて言わないで。卑怯な人は今みたいな話...しないよ。』


ソファーから立ち上がって頭を下げた。


『ロイの事、好きになって良かった。今までごめんね。』


最後に顔が見たい。


最初に会った時から比べるとロイの顔から幼なさが消えていた。


代わりに厳しさと苦悩が。

自分のせいだと思うと更に辛かった。
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