サンタクロースに恋をする
『有名だよ? どんな男も受付ないって。』


『もう...。』


時計を見るともう6時近い。


『ごめん! 約束あるからこれで。』


『お疲れ様~。』


慌てて会社の前の道路に立つとワンボックスカーがウインカーを出しながら前に止まった。


『龍、久しぶり。』


『おう。』


助手席にチャイルドシート。


龍はすっかり良きパパだ。
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