サンタクロースに恋をする
『咲さんっ...すみませんっ!』


突然大声がして。


公園を全速力で走ってくるのは。


あたしの愛しい人。


『また...すみません...って言ってるよ。』


可笑しいのに涙が止まらない。


(いいよね? 嬉し涙だから。)


『咲さんっ...。』


やっぱり急ブレーキ。


『ロイ...。』


『待つのは得意...って言いましたけど長かったです。咲さんに会いたくて仕方なかった。』
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