サンタクロースに恋をする
『この...龍の...拾った.....。』


(龍? なんで? )


『ちっ...。』


大きく舌打ちすると男はあたしを離して忌々しげに去って行った。


急に力抜けて地面に座り込む。


モノクロの世界の後はいつもこう。


『大丈夫? 』


瞳を閉じたままの男の子に声を掛けると、返事がない。


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