サンタクロースに恋をする
なんとか男の子の側に行って頬を叩くと、薄いグリーンの瞳がぱっちり開く。


(外国の人なのかな? )


ぼんやりそう思ってると。

『ごめんなさいっ! 』


いきなりそう言って。


男の子は。


あたしにしがみついて。


『うわーーん! 』


泣き出した。


『...え? 』


どうしたらいいか分からず。


あたしはただ呆然と男の子が泣き止むのを待った。

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