サンタクロースに恋をする
龍は。


お前なんていつでも捨てれる。


そう言いたかったんだろうな。


涙が流れた。


龍が他の女の人とキスしてたから?


違う。


(本当にあたしは誰からも必要とされてないんだ。)

分かってたはずなのに。


そう思いながら、重い足を引き摺るようにして。


龍のアパートへ帰った。


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