サンタクロースに恋をする
『龍...寝てる? 』


さっきから龍は目を閉じてぴくりとも動かない。


仕事に行く時はワックスをつけて上に上げてる前髪が額にかかってて少し幼く見える。


(本当に死んだように眠るな。)


少し怖くなって耳をすますと微かな寝息が聞こえて安心した。


『龍、さっきあんな事言われて嫌い...って言ったけど。』


(起きてる時は素直に言えないな。)


あたしも相当ひねくれてる。
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