サンタクロースに恋をする
綺麗な赤。


美容院でしてもらった方がいいんだろうけど、この瞬間が好きであたしはいつも自分で染める。


新しい色と共に、自分も生まれ変われるような気がするから。


実際はそんな事ないんだけど。


濡れた髪を乾かしていると携帯が震えた。


『はい。』


『咲? 龍だけど、来いよ?』


『わかった。』
< 4 / 152 >

この作品をシェア

pagetop