サンタクロースに恋をする
そっと髪の毛を触るとロイが瞳を閉じた。


ふわふわで。


つやつやで。


あったかい。


雪、みたい。


冷たくない。


あったかい雪。


『....っ。』


ロイが微かに身体を振るわせたからあたしは慌てて手を引っ込める。


『あっ...ごめん...触り過ぎた。』


『ちっ、違います。』


ぶんぶん首を振るロイ。
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