サンタクロースに恋をする
背中に回ったロイの両腕に少し力が入り、暖かい身体の熱があたしに伝わる。


『僕は判るんですよ。咲さん...なぜなら。』


少しの沈黙。


『僕はサンタクロースの孫だから。』


(サンタ...サンタクロースっ! )


驚いて声を出せずにいると。


『言っちゃった。』


『言っちゃったね。』


ナイトとノエルがそう言って、またクスクス笑った。

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