サンタクロースに恋をする
『ええっ...あのっ。』


何も言えないあたしにロイは少し困った様に言う。


『僕達一族は人の本質を見抜く力を生まれながらに持っているんです。咲さんは純真故に傷つき易い...。そんな人です。』


『でも...信じられないよ....いきなりそんな。』


『じゃあ、証拠をみせましょうか? 』


『えっと...ノエル? 』


『金の鈴が僕、ナイトです。』


首の鈴を指差しながらナイトが言う。


『じゃあ、銀の鈴が? 』


『僕、ノエル。』


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