サンタクロースに恋をする
『しかもまた人間の女性が関わっているとは。』


『咲さんです。助けて貰いました。』


ロイがあたしを見て笑った。


『だからと言ってこんな.....もう良いです。私は友人の元に行かなくてはなりません。くれぐれも気をつけて下さい。』


『はい。』


『トナカイ達! 結界を解くので馬鹿みたいに跳ねてないで人間の姿に戻りなさいっ! 』


『はぁい。』


『つまんないの。』


ナイトとノエルがあっという間に男の子の姿に戻った。


『何かあったらマスターか私にお知らせ下さい。咲様、驚かせてしまい申し訳ありません。』


『いえっ...だっ、大丈夫ですっ! 』


突然名前を呼ばれて驚くあたしに優雅に頭を下げると黒猫は去って行った。
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