サンタクロースに恋をする
その瞳があまりに真剣で哀しそうだったから。


『あ...そんな事ないよ? ロイやナイト、ノエルにも出会えたし、久しぶりに笑えたし。』


『久しぶりに? 』


(うわっ! また余計な事いっちゃった。)


『いや...あの...あたしの事はもういいよ。』


『良くありません! 』


初めて聞くロイの強い声に身体がびくっと震えた。


『あ...すいません。でも嫌なんです。咲さんが幸せじゃないのは。』

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